かんぽう

国内で栽培されている高麗人参

現在国内で栽培されている高麗人参は、島根県、長野県、福島県の三ヶ所で、合計約300トンになります。

しかしそのほとんどが海外へ輸出されていて、台湾、香港などからは品質の面で高い評価を得ていますが、国内ではあまり流通・消費されていません。
日本国内では輸入物の高麗人参の方が安価で手に入るため、韓国産や中国産が主流となっていて、日本産の高麗人参があることすら知らない人も少なくないようです。

高麗人参は限られた気候条件でしか育たなく、非常に栽培が難しいことで知られています。
暑すぎず寒すぎず、水はけの良い土地が条件で、土壌水分が50~60%の通気性の良い土を好みます。

また、アルカリ性が苦手で、酸性の土を好み、化学肥料は使えません。
このように細かな条件の中で、栽培できる土を作り上げるまでに1年~3年もの年月がかかってしまいます。

そして栽培を始めると、今度はその土の栄養素を全て吸収してしまいまうので、一度でも高麗人参を栽培した土地は、その後10年以上は使い物にならなく、同じ土地での連作も行うことができません。
このように、非常に厳しい条件の中で高麗人参の栽培を続けるためには、それに適した気候の土地であることと、広大な面積が必要となるのです。
では高麗人参の自家栽培はできないのでしょうか?
こちらのサイトに詳細があります。http://www.causeicare.com/

高麗人参が日本に渡来したのは奈良時代だと言われていますが、栽培できるようになったのは江戸時代です。
この間、栽培に何度も挑戦したものの、成功するまでにこれだけの年月がかかってしまったのです。
これまで朝鮮半島からの輸入に頼っていた高麗人参ですが、日本からはそのお礼として銀を送っていました。
これがのちに正式な貿易取引となり、高麗人参の取引のために様々な鋳造方法で銀を加工してきた歴史があります。

しかし日本からの銀の流出を避けたい動きや、高い効果のある高麗人参をなんとか自国で生産できないかと、長い間自国での栽培に向けての努力が続けられてきました。
そしてやっと高麗人参の栽培に成功したのは、1729年の(享保14年)8代将軍徳川吉宗の時代でした。

その後、現在の滋賀県野州市、島根県松江市、福島県会津市などで高麗人参の栽培が行われるようになり、現在まで続けられるようになったのです。


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